「クトゥルフ神話TRPG」の公式noteにて、「七伏市奇譚」の二次創作シナリオ一覧が更新された。これは、ユーザーが制作した「七伏市を舞台にしたシナリオ」を募集し、申請された作品の中から審査を経て公式noteに掲載しているもので、公式シナリオ以外の作品を紹介する取り組みとして行われている。
「七伏市奇譚」は、仕事や学校の後でも遊べることをコンセプトとし、プレイ時間が約2時間のショートシナリオを展開するシリーズである。舞台となる七伏市は、神奈川県横須賀市近郊に位置するという設定で、「設定資料集」として詳細な資料が公開されている。
この設定資料集では、架空都市「七伏市」の地理・歴史・社会構造・神話的背景が詳述されている。城下町としての成り立ちや再開発による人口増加、子育て支援など現代的要素に加え、七柱のクトゥルフ神話の神格が過去に影響を与えたという異質な要素も盛り込まれている。住環境や物価、名産品なども具体的に設定されており、地方都市のリアルな空気感の中に、不可解な失踪や怪異が潜む不気味さが表現されている。
ユーザーはこの設定資料集を活用して、テーブルトークRPG「クトゥルフ神話TRPG」のシナリオを作成し、公式サイトへの掲載を申請することができる。申請は専用フォームから行い、審査を経て、公式noteに一覧として掲載される。すべてのシナリオが掲載されるわけではない点には留意が必要である。
今回更新された「七伏市奇譚」二次創作シナリオ一覧では、シナリオの舞台となるエリアごとに、「北地区(運河の北側)」「中地区(運河に囲まれた地域)」「南地区」「郊外」の4つに分けて紹介されている。各シナリオには、BOOTHやTALTO、Pixivなどで公開されている作品ページへのリンクも添えられている。